2014年12月4日木曜日

罰金を払っても密漁続ける珊瑚ってどれくらいの価値があるの?

中国漁船による宝石サンゴ密漁問題になってます。逮捕されても罰金を払うと、またすぐに密漁を再開するのはそれだけ日本近海で採れる赤珊瑚が高く売れるからだと言われています。また1センチ伸びるのに数十年の歳月を必要する貴重な生きた宝石です。

密漁の罰金を大幅に増やす改正法も19日の参院本会議で可決、成立した。27日に公布され、12月7日に施行予定。領海内での違法操業に400万円、排他的経済水域(EEZ)での無許可操業に1千万円をそれぞれ上限としていた罰金を、ともに3千万円に引き上げる。

先週は100隻を超える中国のサンゴ漁船とみられる船が確認されていますが、サンゴを密漁していたとして船長が逮捕されたのは今月に入ってこれが2例目です。中国漁船によるサンゴ密漁問題では、逮捕された中国人船長が釈放時に払う担保金(罰金)の低さが問題視されている。

中国だけで人気があるわけではなく、日本近海で採れる赤サンゴは世界でも大変価値があります。小笠原の自然豊かな海は赤サンゴの生息地として有名です。「宝石サンゴ」とも言われる高級品の赤サンゴ。ここ9年で相場は10倍近くにはね上がり、中国国内ではサンゴの採取が禁止されていることもあって、今、密漁目的の船が大挙してやって来ています。

平成24年の平均取引額は1キロ約150万円に上る。密漁を繰り返し、数千万円の荒稼ぎをするケースも珍しくないという。担保金の額が、密漁者が得る違法利益に比べて低すぎるのだ。福建省などから出港してきた密漁船の目当ては、中国の富裕層に人気が高い赤サンゴだ。